発表番号P21
発表タイトル ASEベース相槌によるロボットとの対話体験の向上
筆者氏名・所属 小林 一樹 (信州大学)
船越 孝太郎 (ホンダ・リサーチ・インスティテュート・ジャパン)
小松 孝徳 (明治大学)
山田 誠二 (国立情報学研究所)
中野 幹生 (ホンダ・リサーチ・インスティテュート・ジャパン)
アブストラクト 本研究では,人間とロボットとの音声対話において,ASE(Artificial Subtle Expressions)に基づいた相槌がユーザの対話体験に及ぼす影響を調査した.対話実験では,相槌の表出要因として,人間の音声「はい」と,ASEベースである明滅光源とビープ音とによるものの3水準を設定し,タイミング決定要因としてユーザの入力音声から決定木でタイミングを決めるものと,音圧で決めるものとの2水準を設定した.ロボットの外見はシンプルな箱型とし,台座型の明滅光源デバイスの上に配置した.実験参加者には,対話ロボットに対して料理の作り方の説明を行う課題を与え,課題後にロボットの傾聴態度に関するアンケート調査を実施した.調査の結果,相槌タイミング決定手法にかかわらず,明滅光源とビープ音は合成音声「はい」に比較して,ユーザの話の途中で反応を返さず,反応の数は適切だという対話体験を与えることが示唆された.
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