発表番号P-22
発表タイトル ロボットのロールプレイを通じた森羅万象の可視化と感情変容
筆者氏名・所属 吹田 優樹 (大阪大学基礎工学部)
橋川 莉乃 (大阪大学基礎工学部)
末光 揮一朗 (大阪大学基礎工学部)
高橋 英之 (大阪大学基礎工学研究科)
アブストラクト 近年,コロナウイルス感染症2019の流行によって,正しい知識を獲得することの困難さが浮き彫りになった.客観的な情報の理解において,情報認知の歪みはつきものである.物事を擬人化し,人間が直感的に情報を受け取ることを助ける研究もあるが,多くの研究では文章による提示で想像力に頼っていることにより具体的なイメージが難しい.そこで,本研究ではロボットを用いて擬人化のイメージをしやすくした.最近では,人間らしく振る舞う,擬人化されたロボットや人工知能も数多く生み出されており,擬人化の方法として2体のロボット間におけるロールプレイを用いることで理解を促すことを試みた.実験では,客観的な情報処理が一般的に困難であると予想される2つの物事について取り上げ,それらの関係の認識が条件間でどのような差につながっているのかを調べた.その結果,擬人化を用いた対話形式の説明は説明文を提示するだけの場合よりも理解度の促進だけでなく,興味や楽しさ,親切さも強く引き出すことを可能にすることが分かった.
論文 PDFファイル