発表番号G-33
発表タイトル 思い出カードを用いたロボットによる回想支援-高齢者施設での対話と検証の過程に着目した分析-
筆者氏名・所属 大津 耕陽 (立命館大学)
泉 朋子 (立命館大学)
アブストラクト 本研究の目的は,生活支援が必要な高齢者を対象とした思い出話ができる対話ロボットを実現していくために,対話の「設計」と「評価」の過程でどのような考慮すべき観点があるかを明らかにすることである.本研究では懐かしい日用品が描かれた「思い出カード」を利用することでロボットと思い出話ができる対話シナリオを設計し,有料老人ホーム内でコンセプトの有効性を検証する実験を実施した.この実験からは,思い出カードを使った会話自体の思い出話の支援に対する有効性を確認することはできなかったが,ユーザの過去の生活状況について尋ねながら進める会話の有用性や,高齢者を対象としたHRI研究における評価の際に考慮すべき知見が示唆された.
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