HAIシンポジウム2024の予稿集公開にあたって

 新型コロナのことを考えずにシンポジウムを運営できるようになって約1年が経過しました。対面の自由度の高さとオンラインの利便性を感じる1年であったように思います。国内の学会や研究会で顔を合わせて様々な人と気軽に話し合うことが復活して、人と話し合うときの自由度と気軽さが意外と重要であったことを感じます。一方、世の中では人ではないAIとの対話が広まる1年でもありました。年度当初はどう位置づけるかが分からないまま手探りでありましたが、1年経ってみれば色々なところで使われるようになり、生活への浸透は避けられなさそうです。

 運営委員長として2年目ですが、日程が合わずに参加できない委員の先生方もおられる中、委員の方々のご協力を頂いて今年もシンポジウムを開催することができました。昨年に引き続き、ローカル担当の森田純哉先生と市川淳先生には、私よりも先回りして様々な点でご尽力頂き、心より感謝申し上げます。他の運営委員の方々も、お忙しい中多くの時間を割いて頂き、ありがとうございました。知的な人工物との関わりをいち早く注目してきた研究グループとして、活発な議論の場としてお役に立てたなら幸いです。

2024年3月5日


大本 義正(HAIシンポジウム2024運営委員長)