発表番号 | D-2 |
発表タイトル | 協力ゲームHanabiを用いた他者行動からの自己状態推定手法の検討 |
筆者氏名・所属 |
大澤 博隆 (筑波大学) |
アブストラクト | 自分自身では気づかない自己表現に対し,他者の反応を見て修正するというのは,人間の持つ重要な知能の一つである.本研究ではこのような反射的知能を探索し,人工知能で再現する課題として,Hanabiというカードゲームを使用した.Hanabiは複数人のプレイヤーが協力してカードを積み上げるゲームだが,インディアンポーカーと同じように,自分自身のカードを見ることが出来ない.またプレイヤー同士の自由なコミュニケーションは禁止されており,制限された情報交換から協力を行わなければならない.本環境下で協力を行うためには,プレイヤーは相手の行動を見て,そこから自身の状態を読み取り,手を打つ必要がある.本研究ではHanabiのシミュレーションを行った.その結果として,自らの情報のみで合理的に行動する場合と比較し,相手が自分であると仮定して手を考えた場合に,成績が有意に向上し,人間同士のプレイスコアに近づくことが分かった. |
論文 | PDFファイル |