発表番号G-21
発表タイトル 自閉症者では不気味の谷現象が生じない: 実験および顔の特徴量分析による検討
筆者氏名・所属 李 璐 (東京大学)
今泉 拓 (東京大学)
西川 菜月 (長崎大学)
熊崎 博一 (長崎大学)
植田 一博 (東京大学)
アブストラクト ロボットの外見に関して主張されている所謂「不気味の谷現象」の現れ方が,自閉スペクトラム症(以下ASD)者と定型発達(以下TD)者とで異なるとする説がある。本研究では,その説の真偽を確かめるべく,ASD者において不気味の谷現象がどのように現れるのか,ならびにASD者において不気味の谷現象の現れ方がTD者と異なる場合にはその理由について,実験および顔画像の特徴量分析により検討した。その結果,ASD者では,人間とロボットの見た目の曖昧さが不気味さを生じさせず,TD者のような不気味の谷現象が見られないこと,それは両者の顔認識の方法が異なりASD者の方がより局所的な情報を重視するためである可能性が示唆された。
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