発表番号P-83
発表タイトル 大規模言語モデルチャットシステムを用いた性格類型の再現
筆者氏名・所属 原野 響 (慶應義塾大学)
大澤 博隆 (筑波大学)
アブストラクト エージェントによる対話や説得の際、エージェントが個別の性格を有することにより、 より効果的なインタラクションが達成できるようになると考えられている。本論文は、オープン ソースの大規模言語モデルを用いたリアルタイム生成チャットシステムに、複数のシナリオで エージェントの Big Five モデルの次元の一つである開放性を表現させ、システム評価したもの である。用意したシナリオは、1)外国語学習、2)ストーリー創作、3)趣味に関する雑談で ある。その結果、GPT-4 による評価では、外国語学習と雑談のシナリオで開放性の高低が有意に 表現できていることが示された。アンケートによる評価では、雑談のシナリオでのみ、有意に表 現できていることが示された。外国語学習とストーリー創作のシナリオでは、開放性の高低が読 み取れる表現があることをアンケート参加者は指摘した。
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