発表番号 | P1-45 |
発表タイトル | 対話システムを用いる議論場面において生じる社会的しがらみの実験的検討 |
筆者氏名・所属 |
橋本 俊亮 (電気通信大学) 宮本 友樹 (電気通信大学) 内海 彰 (電気通信大学) |
アブストラクト | 本研究では,対話システムを導入したグループディスカッションにおいて,対話システムと人間の意見対立による社会的しがらみの発生が,グループとしての意思決定にどのような影響を与えるかを実験的に検討する.本研究における社会的しがらみとは,その場における合理的な判断が明らかであるにもかかわらず,対立意見を述べる人の満足度を考慮して調和を取らなければならないと感じるような状態を指す.つまり,社会的しがらみの発生は非合理的な意思決定を促す.このような現象は人間同士の議論ではしばしばみられるが,これは社会的な関係性を維持するためであると考えられる.本研究では,機械である対話システムと人間の意見が対立する議論場面において議論のまとめ役である実験参加者が意思決定を行うタスクにより,人間と機械の関係性において社会的しがらみがどの程度発生するかを検証する.また,実験参加者の社会性や性格特性と社会的しがらみの発生度合いの関連について分析する. |
論文 | PDFファイル |