発表番号P2-29
発表タイトル ロボット指圧マッサージの音声と指圧位置移動によるエージェンシーへの影響
筆者氏名・所属 森山 空耶 (関西大学)
西口 雄斗 (関西大学)
藤井 良祐 (関西大学)
米澤 朋子 (関西大学)
アブストラクト 本研究では,これまでに開発したユーザの呼吸に応じた指圧ロボットシステムに,音声発生位置と押下可能箇所を複数選択できるシステムを設計した.本稿では,1)音声発生位置と共に指圧位置の移動が,指圧に与える印象や気分変化への影響と,2)指圧師へ社会的関係性を考慮した際,指圧による気分変化に影響をもたらすと仮説を立て,呼吸音声と指圧位置移動を行う指圧システムに対してどのような印象を受け,どのような気分変化が生じるかについて検証した.その結果,指圧・音声位置の移動は心理的・身体的快感を向上させるが,顔付近での定位の停滞により一部不快感情をもたらした.さらに,指圧相手に異なる社会的関係性の人物を想定した場合,親しい関係性であるほど身体的・快感度が向上しやすく,中程度の関係では労宮への指圧がより親しみを感じる可能性が見られた.音声・指圧の移動や親しい人から受けるマッサージの有効性が示された.
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