発表番号1A-4
発表タイトル 人のためらい:ロボットの行動が「おしい」とき評価は遅れて与えられる
筆者氏名・所属 田中一晶 (京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科)
尾関基行 (京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科)
岡夏樹 (京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科)
アブストラクト ロボットの学習において、肯定・否定の評価だけでなく「おしい」という評価も役立つことが知られている。人−ロボット教示インタラクションを観察する中で、我々は、ロボットの行動がおしいとき、人が評価を与える際にためらう(評価が遅れる)ことを発見した。そこで、人の評価の遅れは、「おしい」という意味の言葉を獲得することや、おしい行動が何であるかを学習する上で有効に働く可能性があると考えた。本研究では、人が指示したものをロボットが指差すタスクを設定し、人に3種類の評価「よし」「ちがう」「おしい」を与えてもらう実験を実施した。その結果、「おしい」という評価は「よし」「ちがう」より遅れて与えられること、また、ロボットがおしい行動を実行した状況では、評価の種類に関わらず遅れて評価が与えられることがわかった。
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