発表番号G-7
発表タイトル アンドロイドを用いた言語的配慮を行う音声対話システムとスピーチレベルシフトの効果
筆者氏名・所属 木原 諒子 (東京工芸大学工学部工学科情報コース)
柴崎 弘之介 (東京工芸大学工学部工学科情報コース)
宮本 友樹 (電気通信大学大学院情報理工学研究科)
片上 大輔 (東京工芸大学工学部工学科情報コース)
アブストラクト 本研究では,アンドロイドIを用いてユーザ発話のスピーチレベルや対話場面に応じたスピーチレベルシフトを行う対話システムの開発を行った.対話システムはルールベースで開発し,ポライトネス理論のFT度や,ユーザのスピーチレベル,ユーザの丁寧体率に応じてスピーチレベルを決定する.ポライトネス理論に基づき,対話シチュエーションを初対面かつ同年代とすることで話し手と聞き手の社会的距離と相対的な力関係を固定し,ユーザへの負担度合いを考慮したスピーチレベルシフトを実施する.実験の結果,テキスト対話よりアンドロイドを用いた音声対話の方が,ユーザがスピーチレベルの変化に気づきやすいだけでなく,対話システムのスピーチレベルの変化を認識していること,および,スピーチレベルシフトによってアンドロイドへの嫌悪感に対する受容性が高まることが示された.
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